ああ!もう、なんか話がずれてるー!! 「いらないなら素直にいらないって言ってくださいよ!私がもらいますから!!」 マグカップを眺めてる叶亜の手から取り上げ、「可愛いのになー」とプリントされた雪だるまを見つめる。 「別にいらないとは言ってないだろ」 「いいですよ!もうっ!!……そういえばエルちゃんは?」 「エルなら分からない。彼女は神出鬼没だからね」 叶亜がテーブルに突っ伏して言う。 ずいぶん、お気楽なことだ。