我ながら良いのを選んだと思う。

叶亜のマグカップには、可愛い雪だるまがプリントされていて、エルのマグカップには、熊の親子が描かれている。

だが叶亜はその雪だるまを見て、「正気か?」と詩音を見る。

「こんなだるまがプリントされたマグカップをいるとでも思うのか?」

「だるまって……雪だるまです!」

「だるまだろ。」

「だ、だるまと雪だるまは違いますよ!だるまはだるまで……雪だるまは……」

「君は、ほんとにアホでバカだなー。雪だるまは、雪で作っただるまのことだよ。結果、だるまだ。」