約7年ほど前4月


2年1組の教室は南舎の3階の1番角の部屋だ。太陽に近く比較的暖かい。 教卓には50近い男性の担任が立っていた。

「えー、このクラスの担任になった木戸悟史(きどさとし)だ。よろしく。」

クラスの人が拍手をする。

「では、みんな自己紹介してください。名簿1番から順番に。」

それを聴いてみなそれぞれの反応をする。 めんどくさそうにするものやうきうきする人。
自己紹介は淡々と進んでいく。

「桐生祐希。サッカー部だけど行ってません、クラブの方には行ってます。よろしくー!」

少年は軽い感じで自己紹介をした。少年は背は160cmくらい。髪の毛は日に焼けて茶色になっている。目も同じで完璧な茶色だ。顔には少しそばかすがあるが整った顔をしている。

「並木桜です。剣道部です。好きな花は桜です。よろしくお願いします。」

少女の髪は肩につくかつかないかの微妙なショートヘアで綺麗な黒色だ。156cmと背は平均的だ。顔は中性的で左目の下のほくろがよく似合っている。

少年は少女のことを控えめでおとなしいそうだと、少女は少年のことを女子にモテそうだと思った。 これがそれぞれの第一印象だった。