4人とも中学からの同級生で中学まではここにもう1人、私の元彼が含まれていたが高校に上がると共に家の都合で引っ越して行った。その時に元彼とは別れた。
幼なじみで仲良かったからとても悲しかったけど受け入れるしかなかった。
5人じゃないとしっくりこないのはみんな思っていることだけど口には出さない。
「でもさ、やっぱこの4人だよな」
ダイが言い出した。
「そーそーこの4人じゃないとね」
嘘だ。エリもみんなも足りないと思ってる。
そう言ってないともう1人を思い出すから、寂しいから強がっている。
でも学校帰りに結局着くのはこのラーメン屋。
ここはもう1人の、私の元彼の家、坂下屋。
「おじちゃん、来たよ♪」
「おーエリちゃん達か。いらっしゃい!」
奥から出てきた店主は彼のお父さんだ。
中学から仲が良かった私達はその時から放課後はいつもここだった。
「おじちゃん、いつもの!」