「ん。ありがと。」

そう、素っ気なく返してしまう。


「(てか、キキどこ行ったんだよ。


なんで泣きそうだったんだ?


もぉ、訳分かんねーし。)」


「やーまーとーくん♡」

「道辺うざい。」


「きゃっ。僕傷ついたっ!」


「マジきもい。」


「その、真顔でガチトーンやめろよ。


やってるこっちが恥ずかしいはっ!」



「っで?何か用?


俺忙しいんだけど。」


「いや、キキちゃんが階段上がってくの見たから。


あれは多分屋上行くんだな。


もしかして告白?」

「違う。



俺のせいだ。」


「大和なにかしたのか?」


「…まぁ……」


「ほら、こんなとこにいないでさっさと走れっ!


まぁ、俺と話したいのもわかるがキキちゃんを慰めてやれ。」


「お前が引き止めたんだろうが…」


そう、小声で言って俺は走った。