「ケー…ィ?

あれ?もぉ起きてたの??」


いつものように窓から入ってきたキキ。


…しかし、今日はホワイトデー。


いつ、どのタイミングで、どこで

あの約束を叶えようかと

そればかりで昨日も寝れなかった。


「おぅ、まぁな。」


「って、すごいくまっ?!

大丈夫?」


そう言って顔を近づけてくるキキ。


「んー。

大丈夫だから、下で待ってろ。」


俺はキキの肩を押し、そう言った。


「……うん。」


腑に落ちない様子だったが渋々部屋を出て行った。


俺も重い体を起こし着替える。