陣内へのお色気作戦を考えてるくらいなら、さっさと仕事しろよ…。

そう呟きながら息を吐いた時、
「いないと思うよ、そんな話を聞いたことないし」

「えーっ、あんなにかっこいいのに!?」

信じられないとでも言うように、女たちは悲鳴をあげた。

「1回もないの?」

「1回もなし!」

「ウソー!」

しゃべってるヒマがあるならさっさと仕事に戻れと、俺は心の中で毒づいた。

全く、こいつらは何しに会社にきてるんだか…。

「って言うか…社長って、実はホモなんじゃない?」

「ホモ!?」

その言葉に反応したのは、俺を含める全員である。