それは、中学2年生になったばかりの出来事。

桜咲く四月、私は運命の出会いをしました。

そう。初恋だよ、初恋!

その相手が、佐伯快斗くん!

さらさらな黒髪で、メガネをかけてて、頭が良くて、かっこいいの!

かっこいいルックスと、クールな反面ちょっとボケキャラな可愛いところに一目惚れしました!

だけど…。

「だからー!」

「いや俺は…。」

佐伯くんには、好きな人がいるらしいのです。

それが私の友達、姫城悠花。

今も楽しそうに佐伯くんと喋ってる。

可愛くて、女子力高くて、おまけに性格もいい。

だからか、好きになるのも仕方ないかな…なんて。
そう思うくらい。

悠花は、「佐伯くんのこと好きじゃないし、大丈夫だよ」って言うけど…。

問題はそこじゃなーーい!!

佐伯くんが悠花を好きになったら意味ないんだよぉ!

わかる?悠花。


これじゃ文化祭でアタックは無理かな…。


あ、今は四月じゃないよ。

恋したのは四月だけど、今は十月。

え?飛びすぎ?気にすんなって!

その間は平和だったし。

今は悠花騒動があるからね。


で、話は戻るけど!

そう。来週、文化祭があるの。

そこでアピールしようって思ってたんだけど…。

「ここはどうするの?」

「俺は色のセンスないんで。」

ずーーーーーっと、悠花と話してる。

同じ2班らしいし??

今は班別会議だし?

仕方ないけどさ。

でも班ごとになにかやるやつってさ、距離縮まるじゃん!

これ以上縮まられたら困る!

だから、なにかと理由をつけて遊びに行きたいんだけど、無理なんだなぁー。

私は6班なんだよねぇー。