見つめてくるだけで一歩も近づいてこない…どうしたんだろ? 


一歩、二歩、慎重に近づいていってカイの顔の目の前で手を大きく振ってみた。


「カ…カイ??どうかした?」


-パシッ


?!!!


左右に動いていた私の手をいとも簡単に掴むと、後ろ手にドアを閉め

再びシンとした空気が漂う。



あぁ…もう!
ちょー困るんですけど~。

見つめてくるから恥ずかしいし…

な、な、な、何だろう…この沈黙。

あ!そう言えばさっき…