それからカイは何事もなかったかの様に、隣の部屋に移動する。


「お前の部屋はこっち。」

カイがドアを開けるとベッドとガラステーブルだけのガラリとした風景が広がっていた。


なんか、カイの部屋より小さい気が…


「…タンスは襖ん中。あとわかんねぇ事あったら俺に聞け。」



それだけ言うと、私の頭をポンポンと軽く叩いて出て行ってしまった。


ヤバい…。

何だろう、この胸が苦しくて、温かい感じは…。