荷物を全て倉庫に運び終わったわたしは、あることに気づく。


テツさんから指定された私の部屋のプレートには

黒崎海斗
五十嵐百合と書いてあったのである。


まさかの同部屋?!


遠慮がちにドアを開ける。

中は結構広々としていて、廊下を抜けた後すぐ左手にキッチンがあり、壁にそって冷蔵庫や食器棚が並んでいた。

広い窓が付いていて、風が通りそう。


それも、全て黒…。

さすがカイ。

そして右手には小部屋と思われる扉が2つ。


玄関側からみて奥の扉を開けてみる。