「…も…大丈夫…ありがと。」


カイは表情一つ変えずに私を離してはくれたけど


膝の上からは、おろしてくれる気配がない。


カイの手が腰の辺りで組まれているので

自分で降りることも出来ない…。


振り向くとショウがいたので助けてもらおうとしたが、そっぽを向いて雑誌を読んでいる。


ユウはまだ来ていないみたい…。

「あ…の?」

カイは黙ってこっちを見つめてくる。