「イタタタタ…」

手でお腹を抱えている私に、
「麻子ちゃん、しっかりして!」

美森ちゃんが呼びかける。

「ただいま」

引き戸が開いた音がしたと思ったら、
「美森、どうしたの!?

何があったの!?」

おばあちゃんが驚いたと言うように私に駆け寄ってきた。

「ああ、おばあちゃん…。

麻子ちゃんがお腹が痛いって…」

訳を話した美森ちゃんに、
「お腹が痛いって、麻子ちゃん大丈夫!?

お腹のどの辺りが痛いの!?」

おばあちゃんが私に話しかけてきた。

お腹の痛みに私はおばあちゃんの質問に答えることができない。