「ばいばいするのが
すごい切なかったよ…」
『それは俺も同じ…。
またすぐ逢えるよ』
もっと一緒にいたかったよ。
そんなに思わせぶりなこと言って
後から後悔しない?
いろんな思いが駆け巡る。
ただひとつ言えたのは
あたしが水野さんに
どっぷりと浸かっていたこと。
信じられないくらい
本気になってた。
「あたし名前嘘ついてたんだ。
ほんとは愛未ってゅゥんよ。」
『俺もひとつ…
実はバツイチで31なんだ。』
わかってた。
25じゃないってことは
何となくね。
仕事ぶり見てたら
そんなのすぐにわかる。
ただ見た目からしたら
25が妥当だったから
突っ込まなかっただけ。
驚きはなかったし
それにショックを受けることも
全くなかった。
気付けば君のメールを
待つのが日課になっていた。
君からの連絡がなければ
一日中凹んでいた。
返事がこないのに
またメールしてみたり。
彼氏を愛している。
大切にしていきたい。
それは変わらない。
ただひとつ変わったのは
水野さんがあたしの好きな人に
なった、こと。