あたしはソファに座って
腰にタオルを巻いた水野さんは
ベッドのふちに座って。


『おいで?』


外をぼーっと眺めてたあたしに
彼はそう声をかけた。


その声があまりにも
優しく胸に響いて
あたしは吸い寄せられるように
彼のもとへ歩いた。


ぎゅっと抱き着いたら
優しく抱きしめ返してくれて


それは初めてのはずなのに
どこかで憶えのある
感覚がした。


『なんか緊張、する、』


「なんでよ(笑)」


『いや、愛未可愛いからさ、』


「おだてても何もな…」



彼は突然キスをして
そして微笑んだ。