『ったく。で?なに?』

夏帆は読んでいた本を閉じて真希の方を向いた。


「だーかーらー、真君イケメンだねって話!」


『あー。うん、そだね、イケメンだね』


「でしょ~!」

『でも、人気者じゃないみたいだよ』


「真君クールだもんね」


『ま、興味ないけど』


やっぱり と真希はうなだれると、話題を変えた。


「そう言えばさ、夏帆、好きな人できたの~?」

真希がニヤニヤしながらきいてくる

『まだだよ』

「えーー!もったいないな~そんなに可愛いのにぃ」

『褒めてくれてありがと』

夏帆はまた本を読もうと思ったが、教科担任が来たので授業の準備をすることにした。

『あ・・・宿題やってねぇや』