ツーッ・ツーッ――・・・。

右手にギュッと握り締めた携帯…
待ち受けに写る瞬の笑顔をずっと見つめてた…。


(あいつはよせ―――)

光の言葉があたしを動揺させていた。



聞かなきゃ…何故、そんな事をいうのか…。


待ち受けの二人の笑顔を心に刻んで携帯を閉じた。


…でも――
瞬との未来、怖いと言った彼の言葉があたしの脳裏からは消えることがない…。
それに絶望を感じ、全てに真っ黒の世界は続いてて…
あたしの行く道は
複雑な鏡の迷路のように先が見えないでいるんだ