瞬は前よりもいっぱいいっぱい愛情をくれる


彼からの電話やメールでも感じる…。


なのに寂しい――


虚しい―――


辛い―――


苦しい―――



あの日から

東京へ行く話はしてない



まるで邪を封印したかのように…ふれないあなた…。


だから…ね


余計辛くなるんだ



学校どこなの?



住む家は決まった?



きっと着実に決めてるだろうね…。


あたしの知らない瞬が少しずつ増えてくんだね…

そう―――

ほんとはね


甘えたくて…


すがりたくて…


泣きたくて…


大泣きしたくて…



あなたを
瞬を愛してるのに…



◇◇◇◇◇◇◇◇◇


あの日一本の電話に出てしまった…。


あの一本の電話から


あたしの運命が…


崩れ出したんだ……。