あの日以来


あたしの心にはポッカリと穴があいたようだった…。


瞬によく考えてみろ――


そう言われたあの日。



あの晩は、不安、虚しさ、寂しさ、怒り…どれだけの悲しみがあたしを襲ったか秤しれない。


あたし自身がこんなにも愛した彼に、自分を否定された日…。



今…でもハッキリ想いだせる。瞬の真剣な瞳


いつも…いつでも…
正面からぶつかってくれたね。

でも…あの日は

まだ子供だったあたしには理解出来なかったんだ…。


貴方が何を言いたくて、どれだけあたしを愛してくれてたか…

分かってなかった。