すずの隣に座ると、すずはじーっと何か言いたげな顔をしてみてきた。 「…ねぇ、千尋くん」 あぁ、言うことわかった。いつもみたいに… 「どうやったらドキドキしてくれるの?」 ほらね。絶対そうだと思ったんだ。 ここ最近毎日のようにこうやって聞いてくる。 2人きりになれば直ぐにだよ。 その度に俺は… 「さぁ?」 ついついすずに意地悪したくなっちゃって、 こうやって答えるのがお決まりになった。