「早く俺なんかやめて、別の男探したら?
例えば…今あんたをフォローしたあの男とかね」
口の端をあげて、さっきの男を指差すと、その男は少し頬を赤く染めた。
「…なんで、なんで岡本くんは小鳥遊さんにしたわけ?別に、あんな女の子普通じゃ…っ」
「それ、今度言ったら俺、あんたを殴っちゃうかも」
目の前の女はもっと泣きそうになって、
席に戻った。
最初から俺に話しかけなければいい。
前までは女なんてすぐ泣いて、
すぐ人のせいにして、
それだけじゃなくね、女のこそこそしたことが嫌いだった。
陰口なら面と向かって言えばいい。
集団でしか戦えないとかダサすぎる。
女はみんなそんなもんだから、めんどくさい。