学校に着くと、あたしたちは走って教室に向かう。
また、同じクラス。
運が良いのか、悪いのかは分からないけど、あたしと晃はよく一緒のクラスになる。



教室に着くと先生は既にいた。
あたしと晃は先生に怒られてしまった。
…初日から遅刻する人なんていないよね。



そして、昼休み。
あたしは晃にお弁当を渡しに行った。



「晃!」

「結奈!お前のせいだからな!」

「なんでよ!晃も悪いでしょ!ゆっくり食べてるから!」

「お前がもっと早く起きてれば済む話だろーが!」

「晃が3分で行けるって言うから…」

「さすがに3分は無理だな」

「晃の嘘つき!」

「はぁ!?どんだけ体力使ったと思ってんだよ!?」



普段はケンカをしないあたしだけど、晃とだとよくケンカをする。
…あたしも子供なのかも。



「お前ら、来るの遅ぇよ」

「蒼!」

「お前らが来るの遅ぇから先行っちゃったわ」



隣に座ってきたのは、蒼だった。
蒼はもう1人の幼馴染み。
あたしたち3人はいつも一緒に登校している。



「蒼も同じクラスなの!?」

「あぁ」

「嬉しい!また一緒だね!」

「俺らって腐れ縁だな」

「そんな言い方しなくてもいいじゃん」

「蒼だってそう思ってんだろ?」

「…晃、うるさい」



あたしたちは笑い合った。
なんだかんだ言って、仲が良い。
あたしは3人と一緒にいてすごく楽しい。
きっと、2人もそう思ってくれているはず。
だから、こんなにもずっと一緒にいられるんだと思う。

この先も、ずっと一緒がいいな……