ピピッ
また今日も1日がはじまる。
ほんとにゆううつだ。
それでも楽しみがある。
あなたに会うという楽しみが、、、


登場人物
島崎梨華(しまざきりか)
高校2年生
恭介のことが好きだが、片思い
強がり

天野恭介(あまのきょうすけ)
高校2年生
美咲の彼氏
梨華の片思いの相手
梨華に相談をしている

清水京子(しみずきょうこ)
高校2年生
梨華の親友
梨華の片思いを応援しつつ心配をしている

柏原美咲(かしわばらみさき)
高校2年生
恭介の彼女
学年1の美人
ある秘密がある、、、

剣崎陽平(けんざきようへい)
高校2年生
梨華の幼馴染み
梨華のことが気になる
結構モテる



「おはよ、梨華!」

「おはよう、京子。今日も元気ね。」

「なに、またなんか悩んでんの?
ってまたとかじゃなくて毎日か、、、」

「やめてよ京子、私はそんなに悩んでないから。」

「無理、してない?」

「してないよ、してない、、、」

自分でも認めたくない。
無理してるってことを。

「おはよー、清水と梨華!」

「あ、おはよう、恭介。朝から元気ねー。」

「まぁな、だって美咲と登校できたからな♪」

ズキッ
やめて、私の前で話さないで。
その子の名前出さないでよ。

「あれ、梨華元気ねーじゃん?どうした?」

「何でもないよ、ただの寝不足。気にしないで?」

「気にしないもなにも俺はお前が元気ねーと心配なの!
無理、すんなよ?」

「うん、ありがとね。」

「じゃ、俺先いくは!」



「梨華、大丈夫?」

「平気だよ、気にしないで?もう慣れてる。」

「辛くなったらいいなよ?」

「ありがとね、京子。」

毎日、彼女と仲よくしている恭介を見るのは正直、辛い、、、
だからといって好きなんて言えない、苦しいよ、、、

「おい、梨華。どうした?なに泣きそうな顔してんだ?」

「あ、陽平。おはよ、なんでもないよ、、、」

「お前が何でもないって言うときはいつもなんかあるときだろ?話せ、俺に。」

「ありがと、陽平。でも平気だから。」

「俺が平気じゃねーんだよ。ほら場所移すぞ。
図書室でいいか?」

「うん、ありがとね陽平。」

「ん。」

陽平はこうやってうちが悩んでるときいつも気にかけてくれて相談に乗ってくれてほんとに優しいな、、、陽平、迷惑じゃないかな?

「迷惑じゃねーよ、むしろ、ありがたい。
梨華が俺を頼ってくれて俺は嬉しい。」
「お前の考えてることなんてなんでもわかんだよ。何年幼馴染みやってると思ってんだよ。」

「陽平にはなんでもわかっちゃうね、はは、、、陽平、もう片思いなんて辛いよ。
どうしてこんなに辛い思いしなきゃいけないの?ただ好きなのにどうして。相手の幸せのために自分を犠牲にしてまで相談に乗らなきゃいけないの?もうわかんない、、、」

「泣きたいときは泣け。辛いときは辛いっていえ。俺が支えてやっから。な?ほらおいで、梨華。」

「陽平、陽平!!」
「私ね、もう嫌なの。恭介が美咲ちゃんのことを相談してきてそれに答えるのが。いつか自分の気持ちを言っちゃいそうで、、、」

「素直に言っちゃえば?」

「無理に決まってるでしょ??あんだけ美咲ちゃんのこと好きなのに私が好きなんていったら迷惑に決まってるじゃない、、、」

「なら、諦めんの?」

「それは、、、」

「なら、いいじゃん、自分に素直になれよ。」

「無理だよ、言えない、恭介を困らせたくない。」

「ならど「恭介、ほら誰もいないよ?」

(梨華、こっちこい)

図書室に恭介と美咲が入ってきた。
私と陽平はすかさずすみに隠れた。

「美咲どうした?いきなりよびだして。」

「恭介と二人になりたかったの~」

「あはは、ばーか」

あんな幸せそうな二人見たくないよ。
今の私は特にね。

「恭介、キス、したいな?」

(え、なにいってるの?)

「バカ、なにいってんだよ!」

「いーでしょ?して、お願い!美咲、今したいの~」

(お願いやめて、見たくないよ)

「しかたねーな、」

(ボソッ(梨華、見るな))

陽平、遅いよ、もうね見ちゃったよ。
涙、止まんないよ。

「恭介、大好き~。」

「俺も!ほら、戻るぞ!」

「はーい☆」



「梨華、平気か?」

「陽平、私決めた。もうね諦める。」

「それでいいの?」

「それでいい、だってもう私のは入れるとこはない。この恋はさよならする!」

「梨華、今日だけは沢山泣け。おいで」

「陽平!!!!」

明日からは恭介のことは友達にしか考えない。
もう恋愛対象じゃない。
ただの友達。
でも、今日までは好きでいさせてください。


こうして私の恋は終わりをつげた。