涼太の転校が決まって

2ヶ月が経った。

明日は涼太がこの街を旅立つ日。

皆、笑っているけれど、

絶対に平気じゃないはず。

心寂しくて辛いはず。

だけど、笑っている。

涼太を泣かせたくないから。

安心して送り出したいから。

皆、涼太のことが大好きだから…。


放課後になって、

私達は明日空港で、

涼太を送り出す時のことを決めていた。

涼太は引っ越しなどの準備のため、

今日は学校には来なかった。