涼太…。

そうだね。

あんたは昔からそんなやつだった。

自分の気持ちなんか捨てて

大切な人を大切にする。

あんたはお母さんが大好きだから、

ついていくことにしたんだね…。

私は無意識に涼太の頭を撫でていた。

「やめろよ。」

あまりにも冷たい涼太の声に

私は驚いて手をどかした。

「同情のつもり?
そんなのいらねぇから。」

何…それ…。