1階におりると

忙しそうに動いているお母さんと

のんびりご飯を食べている、

お父さんとお姉ちゃんがいた。

「心優!早くしなさい!」

「わかってるよ!!」

お母さんに反発をしながら

私は出来立てのトーストを口にいれる。

「はい、これお弁当。
涼太くん、もう来てるわよ!」

「マジか!行ってきます!」

「行ってらっしゃい」

お母さん達に見送られ、

私は慌てて家を飛び出る。

家を出た所で目に入ったのは

不機嫌な顔をした1人の男の子の顔。

「おせぇよ、バカ!!」

「ごめん!」

彼の名前は秋本涼太。

私、遠藤心優の大好きな人であり、

大切な大切な人。