「心配させないで。
 濡れたりしたら身体に悪いでしょ…」


溜息をつきながらもタオルで濡れたところを拭いてくれてるつぼみ。


多分私が濡れることは予測してたんだろう。



「風邪引くかもしれないから戻ろう。」


「まだっ…」


心配かけた手前『帰りたくない』とは言えなかった。


けど夕方…日が沈むまでここにいたい。



「…夕日を見たらすぐ戻る。
 約束ね?」


つぼみは私の願いを叶えてくれる。


死神っていうより魔法使いって方がしっくりくると思う。