「あ! やっと笑った!」

「え?」

「だって、先輩、僕が話しかけても
全然笑ってくれないですもん。」

「そ、そうかな?」

「そうですよ! あ、電車来ました!
僕こっちなんです!
・・・・・先輩の笑顔、かわいかったですよ。」

そう言い、男の子は電車に駆け乗った。

(かわいい・・・・・って私が?ないないない!!)