「もうほんとに!何回言わせるの!起きな!遅刻するよ!」

朝が来た、いつもと同じ朝

リビングからはおかあさんが私を呼ぶ声
もう怒鳴り声に近い

これも毎朝のこと

もう何回も私を呼んでいるらしい

おかあさんのそろそろ本気で怒り出した声に、私は目覚める

「わかったって
起きたよ起きた。」

少し大きめの声でそう返事をして、だるい体をよいしょとおこす

時計は7時30分を示している

今日も時間はギリギリだ

目覚ましはちゃんとかけてる
けど何も聞こえない

だから毎朝、おかあさんは何度も私を呼んでるらしい

けどそれも私には聞こえてない

何回目かで、やっと私の耳に届く

なぜかはわからない

簡単に言えば、私は朝に弱い