気づいた時には、屋上にいた。

「別れたく…なかったよぉ…うわーんっ!」

私は、泣いた。カラカラになるまで泣いた。



それから、何時間たっただろう?




「…ゆっ!みゆっ!美優!!」

バンッ!


屋上のドアが、勢いよく開いた。


「小路…?」

「美優…聞いてくれ!
おれは、美優が好きすぎ…「いやっ!聞きたくないっ!!」

「きいて!おねがいだよ…?」

「…わかった。」

「俺は、美優が好きすぎて、ただ単に、妬いて欲しかったんだ…。

最初は、女達と話すだけだった。

そしたら、美優が、悲しそうな顔してて。

それみたら、嬉しくなって…。

だんだんエスカレートしていって。

そーなると、美優に優しくできなくて。

ごめんっ!」


妬いてほしかった?

嬉しくなった?

ふざけないで。

「私は、それできづついたんだよ?」

「わかってる。わかってるから。もーしないから。
やり直してくれないか?」

そんなの…。

「私は、親友だってうしなったんだよっ!?

信じることだってうしなったんだよ…?

もぉ、小路のこと、信じられないよぉ…。」

「ごめん。ごめんな…?
でも、おれには美優しかいないんだ…」

「私だって、最初から小路しかいないよぉ…。」

「前みたいに、風龍って呼べよ…。
ごめんな…ごめんな…
やり直してくれないか…?」


「好きだよっ大好きだよっ?
次浮気なんてしたら、許さないんだからっ」

「わかってる。」

「大好きだよ…?」

「俺は、愛してる。」


           END