「そうかな?」

「そう思う」

「でも、岡部君になら分かってもらえる気がした。だから、言動には気をつけたほうがいいよ」

 岡部君は小さく頷いた。

「そうだな。俺も気を付けるよ」

 佐田先生の言っている自体は避けられそうで良かった。


 そうなれば問題はもうひとりのほうだ。
 誰がこんなことをしているのだろう。
 「芽衣の呪い」ならともかく、誰かが故意的にしているなら、その相手を止めたかった。

 相手の行動が罪になるまえに。

「念のために聞くけど、岡部君は今までのブログやら、写真の件に絡んでいないよね?」

「絡んでないよ。でも、方法は正しくないけど、すげーかっこいいって思った。なんかヒーローみたいだもん」

 彼の気持ちは分かる。

 私たちは靴箱で靴に履き替える。
 そのとき、靴箱の中に紙が入っているのに気付いた。

 そこに記された文字を見て、ドキッとする。