「変わってねーのな。
嘘がへったくそなとことか。」
くしゃっとした笑顔で見てくる奏太が
なんだかとても眩しくて
「い……1ヶ月じゃ変われないもん。」
私は目をそらしてしまった。
「ちゃんと目を見て話せないとことか。」
「……っ」
あ。怒らせたかな。
い……今のは違うんだけどなあ。
だけど、
私は人の目を見て話すことが苦手だ。
私のことを見透かされてる感じがしてしまって
どうしても怖くなってしまう。
それは信頼してる人ほど強く思ってしまうもので
どうしてもなおらなかった。
そして誰にも相談できなかった。
「……ごめんなさ「すぐ謝っちゃうとことか。」
……え。
ゆっくりと顔をあげるとそこには私の大好きな笑顔。
あれ?怒ってるんじゃないの?