「……なんで泣いてんの」
――――奏太!?
二人分離れてた距離はいつの間にか縮まってて
私の目の前に奏太がいた。
ていうかどうしよう
絶対変に思われてるよね?
どうしようどうしよう
早く涙止まれ止まれ止まれ
「ちがうの!これは!
そう!ゴミが入ったの!目に!」
「……え。」
「あー!
そういえば最近花粉飛んでるのかな!
かゆいなー!」
……無理ありすぎかな?
奏太は目を丸くして私を見ていた。
すると突然目を反らしたと思うと……。
「え……えっと。奏太?」
「お……おま。今ばりばり冬なんだけど。
花粉って……。」
わ……笑ってる?
「あー!もう無理!はらいてえ!」
奏太は涙目になっている。
私そんなに面白かった?
「お前必死すぎなんだよ。あたふたしてて。
あー面白かった。」
「だ……だって!」