その日の夜、未登録メールが来た。

♩-♩-♩
「なぁ、なんでメールくれないん?」

…は?なになに。ウチが悪くなってるの?
「あなたの可愛い可愛い彼女さんから
あなたの携帯借りて脅迫してきたからもう終わったんだなと思って履歴もアドレスとか全部消しました。」

もう普通に喋るのが嫌だった。
名前を呼ぶのも嫌だった。

♩-♩-♩

「でたらめ言ってんなや。
誰だよそいつ。俺、女と遊びに行ったことねーぞ?」

は?ただの嘘つきじゃん、
じゃあ誰から来んのよ

「じゃあ誰から来るんだろうね?
まぁ、もう終わったの。そゆことで。バイバイ」

♬-♬-♬
今度は電話がなる。きっとヒロだろう。
「ねえ、どーゆーことやねん。
説明しろよ。俺のこと信用できないん??」

「別に説明することなんてない。
もういいって。遊びなら遊びで。めんどくさい」

「誰なんだよ…。もうホントに俺たち終わっちまうのか?」

こっちが聞きたい。
でももう答えは出てた。

「当たり前、浮気されてまで付き合うとかご勘弁。
んじゃ切るね!新しい彼女とお幸せに」

ヒロがなんか喋ってる間に電話を切って
着信拒否と受信拒否にヒロのを登録した。