私が今、住まわせてもらっている教会は、

少し古くて、でも、立派な教会。


この教会には、さまざまな事情がある子供たちが住んでいる。


それぞれに、消えない心の傷があって、

そのことには触れてはいけないっていう暗黙のルールがある。


時には、喧嘩もするけれど、毎日、楽しく暮らしている。


そして、子供たちの心の傷を唯一知っているのは、シスターだけ。


シスターは、子供たちが信頼し、母親だと思っている。


私は、そんなシスターを尊敬している。

誰からも愛されなかった私は、シスターに憧れているのかもしれない。