それから、問題を解き、 間違えるたびに睨み付けてくる工藤くんと、 優しく教えてくれる蓮くんの 補習授業が9時まで続いた。 「もう外も暗くなったし、今日は、このへんにしておこう。 すずちゃん、家まで送るよ」 「あ、大丈夫です! ありがとうございました」 蓮くんの気遣いを断り、足早に学校を後にした。