「琉生、琉生〜」



私は窓越しに呼んでみた。





すると琉生の部屋の窓が開いた。





「な、何だよ」



琉生は少し小さな声で言う。



「お願いがあるの」


「お願い?」


「話したいことがあって、明日の放課後、そうね。6時にボクドナルドに行ってくれない?」


「話があるなら、今話せばいいじゃねえか」


「話があるのは私じゃないの」


「どうせ、春野じゃねえの?」


ドキッ!


「それは明日になってのお楽しみ」


「誰が来るか分んねえけど、とりあえず断っとく」


「とっても可愛いよ」


「俺の好きなのはお前なんだよ。他の誰とも会いたくねえし」





どうして、こんな言葉がすらすら出てくるの。




また、悩んじゃうじゃんか。