「草壁君が名前で呼んでくれた。名前で呼んでくれた。名前で・・・」



「そんなことに感動してる場合じゃないよ」


「え?」


「完全に柚衣のこと諦めてるよ。これは難しくなりそうだ」




と言いつつ沙耶ちゃんはウキウキした顔で話している。






「もうすぐ〜、クリスマスだねえ〜」



突然話題を変える野乃葉ちゃん。



「まったく、野乃葉には脈略ってものがないのかね。・・・でも、これは使えるわ」



沙耶ちゃんの目が輝き始める。