「中園君から聞いたんだよ。最近仲良しなんだ」


「琉生と?」


「だから、君のことはよく聞いているよ」


「え!!!」


「小さいとき仮面ライダーになると言って家の塀から飛び降りて足を骨折したこととか」




私の顔は一瞬のうちに真っ赤になる。



鏡を見なくたって、顔の温度でわかる。






もう、琉生ったら何を言ってるの。



絶対に許さないから。




「昨日、ぶつかってきたのもわざとなんだってね」


「え! どうして・・・」


「中園君が『俺にもぶつかったからわざとだぜ』って言ってた」




琉生〜、許さない!




「ごめんなさい。悪気はなかったの」


「わかってるよ。僕のことが好きだからでしょ?」



私の顔はさらに赤くなる。