「次は柚衣の番だよ」


「私もこんなのするの?」


「草壁君は頭いいから、きっとすぐ見破られちゃう」



ホッ。




「とりあえず明日3人で会いに行こう」


「会いに行く?」


「そう、学校では他の女子がうるさいから、草壁君の家に会いに行くの」


「家って、どこにあるか知ってるの?」


「調べるよ」


「わたし〜、知ってるよ〜」




いつの間にか戻ってきた野乃葉ちゃんが意外な言葉を発した。




「何で知ってるの!?」



ちょっと焦る私。





「草壁君の家は〜、有名だよ〜」


「有名?」



私と沙耶ちゃんは声をそろえて聞く。




「行ってみれば〜、分かるよ〜」