次の日の放課後、私たちがボクドナルドへ行くと琉生はもう来ていた。





沙耶ちゃんはすかさず琉生から死角になる席を見つけ、そこに陣取った。






そして野乃葉ちゃんの服の襟にピンマイクを取り付け、耳にはワイヤレスのイヤホンを付けさせた。



「これで準備OK」


「何〜、これ〜」


「これであたしの声が聞こえるようになったから、あたしの言うとおりに言えばいいよ」


「中園君の声は〜?」


「このマイクが拾うから大丈夫」






沙耶ちゃんはこれだけ説明すると野乃葉ちゃんを琉生の待つ席に行かせた。