「…すみません…」

「いえいえ。大丈夫ですよ」

この男の前で泣いてしまい、そこで泣き疲れたため帰れなくなってしまったのだ。

『帰ってくださってけっこうですよ?』

『帰れません!雪乃さん、置いてなんて!』

という会話があった後、結局、押し負けておぶられて帰るということになってしまった…

「…すみません、重いですよね?

自分で歩きますし…」

「全然平気ですよ。

雪乃さん、すごく軽いですから

ちゃんと食べてますか?」

失礼な質問をする…

「…食べてますよ…」

「もっと食べたほうがいいですよ。

軽すぎです。」

「…うるさいです…えっと………………」

「?あ、そうだ、名前言ってませんでしたね



俺は、沖田 総司と言います」




私と沖田さんとの出会いはこんな感じで始まった。