あぁ、なんて馬鹿なことを考えているんだろう…
雪乃さん、悲しんじゃうかな?
皐月…くんのこと、一応は頼っているみたいだったし…
て、あれ?
なんでだろ?
すごく、ムカついた。
なんか、皐月くんに頼ってるって、なんか…
嫌だなぁ…
なんでなんだろう?
わからない…な…
「…じ…ぅ…そ…うじ、総司!!!」
「…え?」
あ、やばい、全然聞いてなかった。
「どうしたの?平助」
「だから!!!屯所着いたっつてんだろ?!
屯所入らずに何処行くつもりなんだよ?!」
そんなこと、
「屯所以外の何処かじゃない?」
普通、そうだよね?
「馬鹿じゃねぇの?!
俺が怒られるだろ?!」
「平助、うるさい」
「うるさくさせてんのは誰だよ!」
「別に俺はうるさくさせてるつもりないし」
勝手にうるさくしてるだけじゃん
その言葉に平助が反論しようとした時…
「てめぇら、うっせぇんだよ!!!!!
屯所まで聞こえてきとるわボケぇぇぇぇ!!!!!!!」
鬼が来た。
「あ、ひ、土方さん…」
「わぁ~、土方さんじゃないですか。
どうしたんですか?」
対照的な俺たちの反応。
我らが副長、土方さんの登場。
まぁ、怒ってるだけだけどね。
「総司!てめぇ、門限はなんのためにあるんだよ!!!
もう、過ぎてんじゃねぇか!!!」
なにに怒ってるのかと思ったら、そんなことか…
「え、門限ですか?そんなの………
破るためにあるんですよ!!」
大体、早すぎるしね。
土方さんが言う門限なんて、破るためだよ。
「てめぇ………」
おぉ、こめかみがピクピクしてる…
大丈夫かな?
「……じゃ、俺は部屋に戻りますね?
またあとで。」
「ちょっ、待てッ!
総司ィィィィ!!!!!」
あれ?土方さんの怒鳴り声が聞こえるなぁ…
空耳だよね、うん。
そして、僕はスタスタと、自分の部屋に向かって歩いていった。
その後で、平助がとばっちりのお説教をくらってたなんて、僕は知らないからね。
ちょっと、ざまぁみろとか思っては、ないから