「え…」

20歳…?

よく沖田さんの姿を見てみる。

人よりも白い肌、色素の薄い髪色、整った顔立ち。

下手したらまだ、20代には見えないほど若い。

しかし、その性格は20代には見えない。

「…まだ、17なのでは?」

自分と同じ年なのではないかと思うんだけれど…

「えぇ?酷いですね。

俺はれっきとした23歳ですよ?」

23…

「…………見えません」

「うわ…総司、言われてるなぁ…」

藤堂?さんがそう、呟く。

すると、沖田さんは笑いながらも目は笑わずに藤堂さんを見た。

「平助?なに?なにが言いたいの?」

「……………な、なんでもアリマセン」

ダラダラと汗をかきつつ必死に目を逸らして答える藤堂さん。

「…そう?それならよかった。」

にっこり笑って沖田さんは私のほうを向いた。

「では、迎えが来てしまいましたし、そろそろ帰りましょう。

送りますね?」

…………また?

「大丈夫です。

皐月が、なにか言うだろうし、面倒なので」

皐月の名前を出した瞬間、沖田さんは微かに。


本当に微かに、顔を歪めた。


それは、嫌悪するように。


目にほんの少しの嫌悪と、

ほんの少しの憎悪と、

ほんの少しの戸惑いを浮かべ。



私を…


私の近くにいるであろう人を…









見ていたようだった…