「夏惟!またカクテル作ってくれる?」
「いいよ。」
「ったー‼」
夏惟のカクテルが飲めるとウキウキの遥香に対して
なんだか乗り気じゃない人が1名。
「んじゃ早く帰ろう!」
そうノリノリな遥香は教室を出た。
その後に続いて風翔、岳人、夏惟が出ようとしていた。
「..........夏惟。」
「なに?」
最後に出ようとしていた夏惟を引き留める拓哉。
「......あんまり度数が高いの飲ませんなよ。」
「.....フッ さぁ?俺は姫様の注文通りに出すだけだからなー」
「じゃあ、その度数を低めにしろ。」
意味ありげな笑みを浮かべて無言で颯爽と歩き始めた夏惟。
「はぁーーーー。」
でろでろに酔う遥香が想像できる。
あの小悪魔を部屋まで戻すのにどんだけ大変かあいつは他人事だから....。
椅子に座りでうなだれてるとコンコン。とドアをたたく音がしてそっちを見ると1番乗りにルンルンに出て行った遥香がいた。
「拓哉?行かないの?皆待ってるよ?」
俺が遅いからか、それとも早く夏惟のお酒を飲みたいからか
遥香が俺を呼びに来た。
「今いくよ」
「そう?じゃ行こうよ」
俺の両手を持ち立ち上がら背中をグイグイと押してドアに方へと案内する遥香。