「うん、ありがとう。」
「そう言えばはるを助けてくれた人って?洸希から少し聞いたけど」
「うん、フードを被ってた人で身長はそうだなー.....」
各自のソファーに座っていた4人を1度立たせて1人1人の前に立つ遥香。
4人は不思議な顔をして遥香の様子を見る。
「あー、風翔よりは背が高くて拓哉よりは低いかな?目線があった時そんな感じだった。」
「目線があったの?どんな髪型してた?」
あ。墓穴掘った。
「黒髪.....だったよ。」
とっさに嘘をつく。
「黒髪かぁ~。」
「んで、紫虎の幹部に劣らないやつ。」
「星川市の奴じゃないとか?」
「でも、藤成市には居ないだろ?朱間市か若柳市か?」
嘘がばれた様子はなくホッとする遥香。
その様子を見ながらみんな飲み物を入れようと立ち上がりキッチンへ
「ねぇ、他に特徴あった?」
どうしてもその男の正体を知りたいのか4人して私を見る。
「えーっと....。」
思い出すふりをしながら天井を見上げる。
言っても大丈夫そうなのは......。
「黒いパーカー被ってて、私の事知ってた。」
隣市の紫虎も知ってたんだし大丈夫でしょ。
と、思ったが4人とも”黒いパーカー”と言うキーワードに引っかかったようで話が続く。
「黒いパーカーってまさか?」
「いや、黒髪だろ?それはないよ。あいつ自分の容姿変えるのはしないって言ってたよ」
「ポリシーに関わるとかなんかとかだっけ?」