”追い込みお疲れ様、とりあえずの息抜きに拓哉の部屋に来ませんか?
 みんないるし、遥香不足で参ってます。”

4日間あえてなかったし少し話すくらいならいいよね?
そう思って拓哉先輩に
”夏惟先輩からLINEEもらいました。迷惑にならなければ少しお邪魔してもいいです
 か?”

”もちろん、鍵あけておくから勝手に入ってきていいよ。”
返信を見て
上着を羽織、携帯と鍵だけ持って家をでる。

エレベーターに乗って6階を押す
勝手に入っていいって言ってたけどピンポンはした方がいいよね?
ピーンポーン。誰も出てこない。
扉をそーっと開ける。

「お邪魔しまーす....。」
玄関には大きい靴が3足並んでいた、その隣にピンクの穴あきサンダルを揃える。

誰もリビングから出てこないからリビングに向かうが......
「ん?電気ついて無くない??」

廊下からリビングの明かりが見えない.....。
不思議に思いながらそーっとリビングのドアを開けると

おおきなテレビにはホラー映画が流れていた。
拓哉先輩と夏惟先輩は私が来たことに気付いていて
口元に人差し指をたてながらシーというジェスチャーをしてきた。

ソファーの真ん中左に座ってるのは髪色からして風翔先輩。
怖いのか毛布にくるまりながら見ている。
その隣は岳人が座っていて時折肩をびくつかせているからきっと同じく苦手なんだろうなー。