人が流れ出る校門で
どれだけ待っただろうか。

「あいつ遅いなー。
聞き間違えだったのかな?
帰っちゃおっかなー。」

基本男は苦手だし
何されるかわかんないから
帰っちゃおー。

私が帰ろうとした時、

「おい!どこ行くんだよ。」

声がする方を見ると
あの男の子が立っていた。

「だって、ずっと待ってたのに
全然来ないから聞き間違いかな
って思って…」

「そんなわけねーだろ。
ついてこい。」

え、なになに
どこに行くの?
男は信用できない。

けど…

この人は、なぜか平気な気がする。

私は、何も言わずについて行った。