それを言い残し男の子は、
スタスタと歩いて行ってしまった。

「なにあいつー。感じ悪っ!
てか、やば!もうこんな時間!」

入学式当日から遅刻とか
ありえないから!

私は、精一杯の力を振り絞り
全速力で走った。

「あいつのせいだ!あいつに話しかけなければよかったー」

この時は、そう思っていた。
先のことなんてわからないから。

この時、私が話しかけてなかったら
私達はどうなっていたかな?