私が好きな春が来た。

満開の桜に囲まれながら
新しい学校へ向かう。

今日から私は高校生!

新しい制服、少しカポカポする
慣れないローファーを履き、
新しい1日がスタートする。

「めちゃいい天気ー」

と、空を見ながら歩いていると
私と同じ制服を着た男の子が
ベンチで寝ていた。

「あのー、学校行かないんですか?遅刻しますよ?」

「…」

「おーい!起きろー!遅刻するよー!」

「うっせーな」

と、男の子は起き上がり
私を見下ろして来た。
背でか!軽く180㎝はある。

「俺の気持ち良い居眠りを邪魔しやがって。罰として放課後校門で待ってろ。」

「え、ちょっと!」